さてさて、シラーズです。こちらのワインは、当店のお得意先様「鉄板28号」様からのリクエストで、仕入れて下さいとの事で、すでに納品させていただいております。
↑この画像のワインがドンナマリアになります。飲んでる場所と言えば、鉄板28号さんなのです。
このワインは、イタリアから移住したエノロゴが作るシラーズ100%のワインです。
まず、「おっ!」とくるのが、アパッシメントをしてる?・・・ところでしょうか?
正しいアパッシメントとは、ぶどうを房から外して、ザルに空けて陰干しして水分を飛ばした状態にしてから搾汁してワインを仕込むんですよね。
ドンナマリアはと言いますと、通常の収穫時期より遅らせて、枝に房を付けた状態で乾いた寒風にさらして乾燥させたのを40%混ぜて仕込まれています。
イタリアの正しくアパッシメントされたワインだと、だいたい2000円くらいするんですが、どちらかと言うと、収穫せずに放置するだけの消極的(笑)なやり方なんで、お求めやすい価格に落ち着いております。
一番上の画像は、9月中旬の、まだまだ暑い時期に抜いたので、いささか青すぎる香りと味わいが前に出すぎておりました。
重めの赤ワインを冷蔵庫で冷やすのは邪道だ、なんて言いますが、ここは、敢えて10度を下回るまで冷やしたのを大ぶりなグラスに入れて飲んでみました。
冷やすことにより、強すぎる青っぽいニュアンスは、上手に色んな味わいや香りの要素の奥に隠れてくれてます。
ワインの温度が上がりだすと赤い果実系の果実香や、スパイシーな香りが前に出てから青っぽいニュアンスが出てくるんで、ボルドー的なエレガントな演出として感じられます。
スパイシーなシラーズなので、焼いた赤身の肉なんかを合わせがちですが、ここは敢えて人参を合わせてみてください。鉄板28号さんで必ずオーダーする前菜盛り合わせには、必ずキャロットラペが入っています。
キャロットラペ噛みしめ赤ワインを飲んでみると、ニンジンの青っぽいニュアンスに引っ張られてワインの奥に隠れている青っぽいニュアンスを顕在化してくれて、ワイン全体の味わいのボリュームを上げてくれますね。
白ワインでも人参を合わせると、同じように隠れている味わいのニュアンスを前に出してくれるので、けっこう発見があったりします。
カシスや真っ赤な花を思わせる香りを感じながら口に含むと、濃厚でジューシーな果実感(少し冷やした前提で)に適度な渋が絡んで、口の中な甘ったるくなるのをコントロールしてくれます。
口の中をワインが通過し、口に残ったワインが体温で温まると、ブルーベリージャムの様な香りが鼻に抜けていきます。
長く続く余韻を楽しみながら人参を食べつつもうひとくち。
少し冷やした状態で飲み始める前提ですが、コレ、かなりハマります。おすすめですよ^^
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