イタリアの高級ワインといえば、バローロであり、バルバレスコですよね。
しかし、アマローネも忘れちゃいけないですよ。
バローロとバルバレスコは、北イタリアのトスカーナで作られてます。
アマローネは、トスカーナのさらに北に位置するヴェネト州のヴェローナで
作られています。
アマローネは、ヴァルポリチェツラ・クラシコ格付けの畑で獲れたブドウの
みが使われています。品種は、コルビーナがメインで、これに加えて、コル
ビオーネ、ロンディネッラが使われています。
アマローネ、イタリア語で「苦い」と命名されたゆえんは、もともとヴァル
ポリチェツラ・クラシコの畑では、レチョートと呼ばれる甘口のワインが作
られていました。これとわかりやすく区別をする意味で、甘いの逆・・・
逆なら辛いですが^^ま、苦いほうのワインってことで、アマローネと名づ
けられました。
アマローネで使われるコルビーナって品種は、チェラズオーロ、イタリア語
でサクランボと呼ばれるワインにも使われている通り、フレッシュな酸味と
チャーミングな果実味が味わいのメインになります。
アマローネは、というと、コルビーナを水分量が40~45%になるまで陰
干ししてから搾汁して、発酵を始めます。物理的に濃度が上がった果汁を使
っているので、濃厚で複雑味のあるワインに仕上がります。
陰干しの工程は、アパッシメントと呼ばれます。この工程は、とにかくカビ
の発生を抑止せねばならず、きめ細かな温度と湿度の管理が必要となります。
イタリアのワイン法上の規定だと、発酵完了後、樽熟成が2年以上必要で、
瓶詰後さらに半年の瓶内熟成をさせてからでないとアマローネと名乗れない
ようになっています。
とにかく、原価のかかるワインなのです。
陰干しからの仕込みなんで、普通に仕込めば、チェラズオーロな果実味満載
のワインにならず、しっかりしたコクと味わいの深みを持ったワインに仕上
がっています。
果汁内の糖分がしっかりとアルコールに変えられているので、ワインにして
はアルコール度数が高めの15°と、飲みごたえ感もあります。長期間の樽熟
成に由来する官能的な苦みとバニラのニュアンスは、思わずグラスを二度見し
てしまうほどです。
練れたバニラ香りと交錯する、酸を含んだカシスを思わせる香りが、なんとも
リッチでパワフルな印象です。
合わせるフードは、押しが強いもの。イノシシや、鹿なんかの癖のあるジビエ
やゴルゴンゾーラなどのブルーチーズや、その味わいをもった料理、例えば、
ゴルゴンゾーラソースのカルボナーラとか。黒コショウたっぷりかけてズルズ
ルと^^
ジビエって、あんまり身近な感じしませんが、通販で手軽に買えるようになっ
てるんで、トライするのもアリですよ~
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