モンテス クラッシック シャルドネ
さて、チリの樽熟シャルドネです。
2018年です。このビンテージの味わいは、
ホントに樽ガンガンって味わいで、樫樽の
樹脂由来のバニラの香りと、少しの甘さが
感じられたんですが現行の2021年ビンテ
ージですと、そこまで強烈なバニラ感は無
くて、グレープフルーツをリアルに感じる
香りと果皮の裏側の白い所の苦渋味を感じ
て、その後ろ側に品よくバニラのニュアン
スが有る印象ですね。
2018年が、ドカンと感じる飲みごたえ系な
ら2021年は、飲み疲れないバランス良好な
酒質です。
ヒエヒエの時に感じられたグレープフルーツ
の果皮の裏側の苦渋味は、スワリングして、
空気と触れ合わせて、温度を少し上げてやる
と角が取れて、柔らかな果実本来の甘さが、
少しだけ感じれます。
単体で飲むのも、もちろん美味しいですが、
今回合わせている様な野菜が主役の料理と出
会うと、ピーマンの青っぽさや、加熱されて
甘くなったトマトの酸味が、シャルドネの味
わいの奥底にあった、青っぽい野菜を連想さ
せるニュアンスを味わいの前列へ引っ張り出
してくれるので、味わいのボリュームが大き
く感じられるのも面白いです。
冷たいシャルドネのグレープフルーツを思わ
せる爽やかな酸味も野菜炒めと好相性。少し
だけ入っている鶏もも肉の脂の旨味と、隠し
味に使っているラードのニュアンスとも好相
性ですね。
ワイン単体でも美味しいですし、料理と合わ
せると、料理の味わいも引き上げてくれる、
そんなワインです。
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