「はこだてわいん」と言いながら、このワインのボトルをよく見れば、
「輸入ワイン使用」と黒い字でわりと目立つように記載されてます。
なかなかいさぎよい姿勢ですな^^
ワイナリーに問い合わせてみますと、少しイヤそうに答えてくれました。
90%がアルゼンチンのカベルネソービニオンで、
残りの10%が北海道産セイベルとなります。
アルゼンチンのカベルネは、果汁を輸入して、
はこだてわいんがワインにしてるのではなく、
アルゼンチンのワイナリーが造ったワインを
90%使ってるんです。
北海道産のセイベルははこだてわいんがワインにしています。
つまり、アルゼンチンのワインと
北海道で仕込んだセイベルのワインを混ぜている、
いやいや、
アルゼンチンのワインにセイベルのワインを混ぜている。
これが正しいですね^^
こういうのって初耳ですわ^^
初日の味わいは、少しのアルコール香りを含んだスパイス香です。
真っ黒に色づいた果皮が見えるようです、イメージは白胡椒ですね。
グラスに注いで即を口に含むと、きちんと果皮の色素に由来する
ゴツゴツした苦渋を感じさせてくれます。
グラスをくるくるスワリングして空気と触れ合わせていくと、
ゴツゴツした苦渋が、やわらかく開いていきます。
じんわりカシスの酸を感じ、それが果実甘さに変わっていきます。
肉食文化の国、アルゼンチンを反映して牛肉に合う味わいですね。
脂の跳ねるステーキに胡椒をかけるがごとく、
胡椒の香りの赤ワインを合わせる。理にかなってますね。
牛脂の甘さを邪魔しない程度の果実味が上手な演出です。
今回合わせた料理は、スジ煮込みでした。
この料理の味付けには、グリーンカレーペーストが使われています。
ターメリックが入ってないんで、カレーのニュアンスはほとんど感
じません。どちらかと言うと青唐辛子のハラペーニョのニュアンス
ですね。この辛みの演出が年輪のスパイス感とドンピシャでした。
ワインが開くと、ベタッとした甘さが出るタイプではないので、
料理と合わせやすいのもいいですね。
アルゼンチンのワインに日本のワインを混ぜてますが、
ま、美味しいんで、カタイコトは言いっこなしってコトで。
自信を持っておすすめします。
このワインはロングランテイスティングをすることにしています。
予想では、3日目がピークだと思います。
初日のやや粗野なニュアンスの味わいが、どこまで洗練されて行くのか?
これが家呑みの醍醐味ですね^^
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